リズ・ライト LIVE 2004@Motion Blue yokohama [ライブ・リポート]
リズ・ライトはとっても美しい人でした
12月20日(月曜日)、リズ・ライトのライブ@motion blue yokohamaに行ってきました。
来日したばかりでネタバレになってしまうので、内容には詳しくは触れないけれど大満足。めちゃ良かったです。ジャケットのカバーフォトよりも、実際の彼女の方がぜーんぜんいい!。とってもチャーミングな女性。ちょうど席がバックステージへの通路に面していたので、アンコール時には感激して握手までして貰ってしまいました、ワタクシ。(・・・ちと、はずかしい~)
で、あとでちょいとバイオ見たら、ふむ、ジョージア州の南部の出身で、ふむふむ、お父さんが教会の音楽監督だったと。で、彼女1980年1月22日生まれ、って、え~!(吃驚)。なんとまあ~、まだ24歳ですって・・・。じゃ、彼女のメジャーキャリアの第1ページ、ジョー・サンプルの『The Pecan Tree』(2002)のレコーディング時は22歳だったってワケだね?!。しかし、この年頃のオンナノコの手を握る機会って、今やそうそうないもんな~、とか思ってみたりして・・・(こらこら)。
実は、彼女去年も来日していたのですが、なんとなく見そびれてしまいまして、後日、都内某所の行きつけBARで飲んでると、顔見知りのジャズ・シンガーのよしこちゃん(バークリー出の才媛でございます)が、「ねえねえ、リズ・ライト観た?、良かったよ~!」と大絶賛。「なにー、見なかったの?。行きたいって言ってたじゃん」「ええっ・・・、そんなに良かったの?。行こうとは思ってたんだけどさ~・・・」と悔しがる僕。そんなんで1年間ずっと後悔していただけに、感激もひとしお、でございました。
今回のサポートは、レコーディングにも参加していたJon Cowherd(ピアノ&ローズ)、 Jeffrey Haynes( パーカッション)のふたりと、Carl Burnett(アコギ)のトリオ。結構「土っぽい」フィーリングのフォーキーなテイストも有りなんですが、彼女の声がひと度発せられると、空気が全く変わってしまうんですよね。観る前に思っていたよりも、遙かに洗練されていて、しかも肌触りがいい、って感じました。でもそれは、つるつるした艶やかなシルクじゃなくて、やっぱりコットン!。なんてたってアメリカ南部だもんね。
verveから出ているデビューアルバム『SALT』(2003)には、ちょっと「奇妙な果実」にも通ずるダークで重いイメージや、ゴスペル的で敬虔なムードが少なからずあって、僕の印象も、そちらの方向に流され気味だったのかも知れません。何度も繰り返し、僕がいちばんに聴いていた彼女の曲が“Blue Rose”という、少し哀しい歌だったせいもあったかなぁ。初めは、切々と情感に訴えてくるような、「無防備」でいると心に抵抗を感じるような、ざらざらした感触のものを想像していたのです。
しかし、実際触れてみたその肌触りは、不必要な重さは感じさせず、かと言って表現が軽く物足りないのとも違う。むしろもっとスケールが大きい、そう、タイプは異なりますが、ダイアン・リーブスの名が、世に出始めた頃のことを思い出させるようなスケールの大きさに、爽やかだなぁ、とさえ思わされてしまったのです。「ざらざら」が実は「爽やか」ですから、先入観ってアテにならないものですね。
そのスケールの大きさとは対照的に、目の前の彼女の仕草、表情は柔らかで気取らず控えめ。若いのにしっとりとしている、とても印象深いものでした。それらが相まって、とてもソフィスティケイトされた美しい女性に見えて来るんだな。これは連れて行った友達(♀=リズに対する予備知識ゼロ)も同感だったらしく、「彼女、かわいくて素敵!」と何度も口にしていたっけ。
正直言って、売れまくっているノラ・ジョーンズの魅力は、イマイチ良く理解出来ない(結構キャロル・キングが比較対象に挙げられるけど、ホントに???な)ワタクシですが、このリズ・ライトは強力に推薦させて頂きます。ちょっとラフに流しちゃうとこもあるにはあったけど、まだ24歳ですから。・・・って、よく考えるとこの年齢で既にサンプル、デイビッド・サンボーンという超大物のアルバムで客演してしまってるんですもん、ちょっと末恐ろしいかも・・・。絶対のブライテストホープ。注目株です。
今日から、場所を南青山に移して4日間のステージ(+名古屋もあるそう)です。これから観られる方には、間違いなく素敵な夜になりますよ。キャンドルライト揺れるBlue Noteでのクリスマスだもんねえ。
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