STORM WARNING ~ ヒラリー・ジェームス&ボブ・ジェームス [my favorite songs]
"STORM WARNING"
Hilary and Bob James
~アルバム『Flesh and Blood』より
台風がもうすぐそばまで近づいて来ているみたいですね。一旦静かになっていたのに、また風も雨も強くなって来ました。こんな嵐のような天気の日に限って、ふと思い出した様に、とっても聴きたくなる曲が有るんです。ボブ・ジェームスが愛娘・ヒラリーのヴォーカルを全面的にフィーチャして、親子名義で1995年にリリースしたアルバム『Flesh and Blood』の2曲目に収められている“STORM WARNING”がその一曲。
"PURE IMAGINATION"と夢のチョコレート工場 ~ クラウディア・アクーニャ [my favorite songs]
SPRING IS HERE ~ カーリー・サイモン [my favorite songs]
2005年3月31日
今日は日中暖かでしたね。明日からもう4月だから、当たり前と言えば当たり前なのかな。そうかと思えば、夕方雨が少しパラついて、それから後は風が出て寒くなりましたが。
ニュースを見ていたら、東京で桜が咲き始めたってハナシ。そうそう、我が家の目の前の桜も、まだ数えるほどですが花が開きました。道に沿って何本もずっと桜が植わっていると云うのに、例年必ずこの木から蕾がほころび始めるのです。他の木は全然咲いてないんですよ。なんでなのかな?。
背伸びして聴いた“ESCAPE”~ルパート・ホームズ [my favorite songs]
"ESCAPE"
Rupert Holmes / 『PARTNERS IN CRIME』(1979)より
先週の金曜日、知人の音楽ライター・金澤寿和氏の主催するAOR系DJイベント@渋谷WASTED TIME に行って来ました。そう、あのAORライトメローの金澤大先生でございます。
今回もフォトグロやらフランキー・ブルーやら、僕が自分で持っているのも忘れていたようなアルバムや、めちゃレアな音源などてんこ盛り。残念ながら所用が有って、ごく短い時間しか居られなかったのですが充分楽しめました。毎回毎回新しい発見があって嬉しいんですが、簡単に買えない悶絶レアモノが多いのが困ります。ま、そっちの方が破産しなくて済みそうだからいいのかもね(笑)。
金澤さんのweb site:http://www.lightmellow.com/index.html
Ribbon In The Sky [my favorite songs]
「最後に会って指輪を返したいの」
そう電話口で云う彼女の言葉に、僕はすぐには何も答えられなかった。
あれは君が自分で選んだものなんだから、出来れば僕の事とは切り離して持っていて欲しい。もしそれが出来ないと云うのなら、今は何も云わずに、僕に知らせないままに捨てて欲しいと伝えた。
彼女はただ黙って、それ以上何も話さなかった。
それは、まだ真夏のような日差しがいつまでも残る、去年の秋のことだった。
半年前の、僕にしてみればほんの些細なひと言がきっかけになって、ふたりは離れる事になった。
「そんなつもりで云ったんじゃない」
「あなたは冷たいわ」
そんなやり取りを、電話やメールで何度もしたけれど、よじれてしまった気持ちはもう元には戻らなかった。
とにかく会って話そうと云った彼女と、結局僕は最後まで逢えず終いだった。
「こんな大事な話を電話で済ますの?」
彼女はなじるように僕を責めたけど、逢えばきっと、一時の感情からそのままに別れに向かうような気がして、お互いに怖かったのだと思う。僕が逢おうと云えば、今度は彼女が躊躇った。
ほんの些細なひと言は、あくまでも事の引き金に過ぎないのだ。
彼女の心の中には満たされないものが幾つもあったはず。
それに気付いていながら何も出来ない僕は、彼女と逢える時が幸せであるのならそれでいいと思っていた。
同じ事を何度も何度も繰り返しながら、ただ時間だけが通り過ぎていった。
昨日、何の前触れもなく突然に彼女から荷物が送られて来た。
その中の白い封筒には、手紙も添えられずに、ただあの指輪だけが入っていた。
僕は、初めてそれを自分の手に取り、じっと見つめた。
あんなに長く一緒に居たのに、ちゃんと見てあげていなかったんだね
彼女が選んだ、小さな真珠の載ったその指輪に、そっと指を通してみる。
そう云えばあの時も長い喧嘩をして、その仲直りに君がせがむからふたりで買いに行ったんだ
小さな指輪は、僕の薬指のなかほどで止まった。
これでよかったのかい?
間違っていない?
やわらかだった彼女の手と、やさしかったその指を思う。
コートのポケットの中、初めて手をつないで歩いたあの冬の日の夜を思う。
なみだが、ぽろぽろと、こぼれた。
そう電話口で云う彼女の言葉に、僕はすぐには何も答えられなかった。
あれは君が自分で選んだものなんだから、出来れば僕の事とは切り離して持っていて欲しい。もしそれが出来ないと云うのなら、今は何も云わずに、僕に知らせないままに捨てて欲しいと伝えた。
彼女はただ黙って、それ以上何も話さなかった。
それは、まだ真夏のような日差しがいつまでも残る、去年の秋のことだった。
半年前の、僕にしてみればほんの些細なひと言がきっかけになって、ふたりは離れる事になった。
「そんなつもりで云ったんじゃない」
「あなたは冷たいわ」
そんなやり取りを、電話やメールで何度もしたけれど、よじれてしまった気持ちはもう元には戻らなかった。
とにかく会って話そうと云った彼女と、結局僕は最後まで逢えず終いだった。
「こんな大事な話を電話で済ますの?」
彼女はなじるように僕を責めたけど、逢えばきっと、一時の感情からそのままに別れに向かうような気がして、お互いに怖かったのだと思う。僕が逢おうと云えば、今度は彼女が躊躇った。
ほんの些細なひと言は、あくまでも事の引き金に過ぎないのだ。
彼女の心の中には満たされないものが幾つもあったはず。
それに気付いていながら何も出来ない僕は、彼女と逢える時が幸せであるのならそれでいいと思っていた。
同じ事を何度も何度も繰り返しながら、ただ時間だけが通り過ぎていった。
昨日、何の前触れもなく突然に彼女から荷物が送られて来た。
その中の白い封筒には、手紙も添えられずに、ただあの指輪だけが入っていた。
僕は、初めてそれを自分の手に取り、じっと見つめた。
あんなに長く一緒に居たのに、ちゃんと見てあげていなかったんだね
彼女が選んだ、小さな真珠の載ったその指輪に、そっと指を通してみる。
そう云えばあの時も長い喧嘩をして、その仲直りに君がせがむからふたりで買いに行ったんだ
小さな指輪は、僕の薬指のなかほどで止まった。
これでよかったのかい?
間違っていない?
やわらかだった彼女の手と、やさしかったその指を思う。
コートのポケットの中、初めて手をつないで歩いたあの冬の日の夜を思う。
なみだが、ぽろぽろと、こぼれた。
“RIBBON IN THE SKY”
if allowed may I touch your hand
and if pleased may I once again
so that you too will understand
there's a ribbon in the sky for our love
( by Stevie Wonder )
タグ:フライド・プライド
"BIRDLAND" 「酉」の住まうところ ~ マンハッタン・トランスファー [my favorite songs]
連想ゲームじゃないけれど、引き続き「酉」がらみで「BIRD」に因んだ曲を聴いています。
jazzの世界ででバードと言えば、ビ・バップの天才サックス・プレーヤー、チャーリー・パーカーのニックネームのコトです。なんでも初めてNYへ出て来た頃の彼は全くの泣かず飛ばすで、チキンを冠する名前のレストランで皿洗いの仕事をしていたそう。食うに困った彼がその職場の賄いのチキンを、信じられないくらい沢山一人で平らげてしまったこと。そして仕事の合間に職場の裏庭でいつもサックスの練習をしていたことから、「庭の鳥=ヤード・バード」と呼ばれるようになったんだそうな。その彼のあだ名に因んでつけられたjazz clubの名前が、マンハッタンの名門クラブ「BIRDLAND」のその名の由来です。
でも僕が「BIRDLAND」の名前を知ったのは、バードからでなく、この人たちの歌声から