ヨハンナ・グレスナー(Johanna Grussner) / "NO MORE BLUES" [jazz / Female Vocal]
Artist : Johanna Grussner
Title : "No More Blues"
Release : 2004
Label : PROPHONE
Style : Jazz / Adult Contemporary (female vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★★☆☆ (3/5p)
◆お気に入り度数・・・ ※最高は5つ
明日までに仕上げなければならない仕事を持ち帰っているのですが、なんだかちっともヤル気になれません~。こんな天気の好い午後に、ねえ・・・。
今日みたいに日向でまどろみたいような、のんびりしたい気持ちの時に、最近よくこのアルバムを聴いています。
サラ・ヴォーン / "CRAZY AND MIXED UP" ~ 『枯葉』 [jazz / Female Vocal]
Artist : Sarah Vaughan
Title : "CRAZY AND MIXED UP" ※邦題 : 『枯葉』
Release : 1982
Style : jazz (female Vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★★★★ (5/5p)
◆お気に入り度数・・・ ※最高は5つ
1983年のことだったと記憶しているが、TOTOが82年作の『TOTO Ⅳ』でグラミー6部門を独占したその直後、FMラジオでその受賞アーティストの特集番組があった。当時高校生だった僕は、TOTOの受賞に関する話題が聞きたくて、夕方4時から放送されるその番組のために学校からすっ飛んで帰った記憶がある。その頃の我が家では、ラジオをタイマー録音する術が無かったのだ。
ところが、僕が息を切らしながら帰るや否やラジオのスイッチを入れたその時には、残酷にもTOTOの話は既にすっかり終わってしまっていたらしかった。
「うえ~、あんなに急いで帰ってきたのに間に合わなかったよおおぉ~」。ラジオの前で暫しがっくりと落胆・・・。
しかし、このラジオ番組はTOTOの代わりにとんでもなく格好良く素敵な2枚のジャズ・ボーカル・アルバムの紹介を僕にしてくれることとなる。そのウチの1枚がこれ。
ジャズへの入り口は、ベニイ・グッドマン物語 [音楽雑記帳(コラムなど)]
産経新聞の湯浅記者の書かれた「ジャズタクシー」の記事がとても好い話だったので、前回僕の1月16日のブログでご紹介させて頂きました。
記事をUPした後にNetで検索をかけてみたら、そのジャズタクシーの安西さんがブログを書いておられる事に気付きましたので、つい嬉しくなって、気軽に自分の書いたブログをトラックバック。すると安西さんご本人から直にコメントを頂戴してしまいました。いや~、めちゃくちゃ恐縮です(汗)。ほんとにお忙しいでしょうに・・・(申し訳ございませんです)。それにしても久し振りにNetの双方向性を実感し、改めて感激してしまいました。よくよくすごいものですよね~。
で、安西さんの書いて下さった、「今の若い人たちもジャズの入り口を捜してるのです。ジャズを難しく考えないで楽しく聴きましょうよ!。」の一言からふくらませて、今日は僕の『ジャズへの入り口』の話を少しばかりしてみたいと思います。
レイラ・ハザウェイ / "outrun the sky" [Adult Contemporary]
Artist : Lalah Hathaway
Title : "OUTRUN THE SKY"
Release : 2004
Style : Adult Contemporary (female vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★☆☆☆ (2/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
なんで彼女がこんなにも待たされなくてはならなかったのか、よく解らないのが僕の本音だ。
去年の秋、僕のフィバリット・シンガー、レイラ・ハザウェイは待望の3rdアルバム『outrun the sky』 をリリースしてくれた。彼女のソロアルバムの発表はなんと前作から10年振りのことだ。1990年にソロデビューして以来、その味わい深く美しい声と歌唱力は誰もが認めるところなのだが、彼女をして14年でアルバムがたったの3枚。僕にはこのレイラに対する厳しい現状が、アダルト・コンテンポラリ・ミュージック全般のここ10年の現況をそのまま反映しているように思えてならない。
タグ:アダルト・コンテンポラリ
Ribbon In The Sky [my favorite songs]
「最後に会って指輪を返したいの」
そう電話口で云う彼女の言葉に、僕はすぐには何も答えられなかった。
あれは君が自分で選んだものなんだから、出来れば僕の事とは切り離して持っていて欲しい。もしそれが出来ないと云うのなら、今は何も云わずに、僕に知らせないままに捨てて欲しいと伝えた。
彼女はただ黙って、それ以上何も話さなかった。
それは、まだ真夏のような日差しがいつまでも残る、去年の秋のことだった。
半年前の、僕にしてみればほんの些細なひと言がきっかけになって、ふたりは離れる事になった。
「そんなつもりで云ったんじゃない」
「あなたは冷たいわ」
そんなやり取りを、電話やメールで何度もしたけれど、よじれてしまった気持ちはもう元には戻らなかった。
とにかく会って話そうと云った彼女と、結局僕は最後まで逢えず終いだった。
「こんな大事な話を電話で済ますの?」
彼女はなじるように僕を責めたけど、逢えばきっと、一時の感情からそのままに別れに向かうような気がして、お互いに怖かったのだと思う。僕が逢おうと云えば、今度は彼女が躊躇った。
ほんの些細なひと言は、あくまでも事の引き金に過ぎないのだ。
彼女の心の中には満たされないものが幾つもあったはず。
それに気付いていながら何も出来ない僕は、彼女と逢える時が幸せであるのならそれでいいと思っていた。
同じ事を何度も何度も繰り返しながら、ただ時間だけが通り過ぎていった。
昨日、何の前触れもなく突然に彼女から荷物が送られて来た。
その中の白い封筒には、手紙も添えられずに、ただあの指輪だけが入っていた。
僕は、初めてそれを自分の手に取り、じっと見つめた。
あんなに長く一緒に居たのに、ちゃんと見てあげていなかったんだね
彼女が選んだ、小さな真珠の載ったその指輪に、そっと指を通してみる。
そう云えばあの時も長い喧嘩をして、その仲直りに君がせがむからふたりで買いに行ったんだ
小さな指輪は、僕の薬指のなかほどで止まった。
これでよかったのかい?
間違っていない?
やわらかだった彼女の手と、やさしかったその指を思う。
コートのポケットの中、初めて手をつないで歩いたあの冬の日の夜を思う。
なみだが、ぽろぽろと、こぼれた。
そう電話口で云う彼女の言葉に、僕はすぐには何も答えられなかった。
あれは君が自分で選んだものなんだから、出来れば僕の事とは切り離して持っていて欲しい。もしそれが出来ないと云うのなら、今は何も云わずに、僕に知らせないままに捨てて欲しいと伝えた。
彼女はただ黙って、それ以上何も話さなかった。
それは、まだ真夏のような日差しがいつまでも残る、去年の秋のことだった。
半年前の、僕にしてみればほんの些細なひと言がきっかけになって、ふたりは離れる事になった。
「そんなつもりで云ったんじゃない」
「あなたは冷たいわ」
そんなやり取りを、電話やメールで何度もしたけれど、よじれてしまった気持ちはもう元には戻らなかった。
とにかく会って話そうと云った彼女と、結局僕は最後まで逢えず終いだった。
「こんな大事な話を電話で済ますの?」
彼女はなじるように僕を責めたけど、逢えばきっと、一時の感情からそのままに別れに向かうような気がして、お互いに怖かったのだと思う。僕が逢おうと云えば、今度は彼女が躊躇った。
ほんの些細なひと言は、あくまでも事の引き金に過ぎないのだ。
彼女の心の中には満たされないものが幾つもあったはず。
それに気付いていながら何も出来ない僕は、彼女と逢える時が幸せであるのならそれでいいと思っていた。
同じ事を何度も何度も繰り返しながら、ただ時間だけが通り過ぎていった。
昨日、何の前触れもなく突然に彼女から荷物が送られて来た。
その中の白い封筒には、手紙も添えられずに、ただあの指輪だけが入っていた。
僕は、初めてそれを自分の手に取り、じっと見つめた。
あんなに長く一緒に居たのに、ちゃんと見てあげていなかったんだね
彼女が選んだ、小さな真珠の載ったその指輪に、そっと指を通してみる。
そう云えばあの時も長い喧嘩をして、その仲直りに君がせがむからふたりで買いに行ったんだ
小さな指輪は、僕の薬指のなかほどで止まった。
これでよかったのかい?
間違っていない?
やわらかだった彼女の手と、やさしかったその指を思う。
コートのポケットの中、初めて手をつないで歩いたあの冬の日の夜を思う。
なみだが、ぽろぽろと、こぼれた。
“RIBBON IN THE SKY”
if allowed may I touch your hand
and if pleased may I once again
so that you too will understand
there's a ribbon in the sky for our love
( by Stevie Wonder )
タグ:フライド・プライド
2005-01-09 18:35
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マット・ビアンコ / "Matt's Mood" [Adult Contemporary]
Artist : Matt Bianco
Title : ”MATT'S MOOD”
Release : 2004
Style : Adult Contemporary (female & male Vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★☆☆☆ (2/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
友人のやっている和モノPOPSサイトのBBSを覗いていたら、本来なら場違いな洋ネタなのだが軽く一行、「マット・ビアンコ、バーシア連れて(3月末に)来日決まったみたいっすね」と記してあった。
げげっ、それは早速調べなあかんっ(汗)、っつーコトで確認致しましたが国際フォーラムCで3日間の公演が決定した模様。おお、ホールCなら大きくないからでかいハコ嫌いな僕でも◎だよ。今からワクワクするね。
※参照 キョードー東京:http://www.kyodotokyo.com/
マイク・スターン~LIVE 2005@Motion Blue yokohama [ライブ・リポート]
リー・リトナー / "OVERTIME" [DVDレビュー]
Artist : Lee Ritenour
Title : "OVERTINE"
Release : 2004
Style : Contemporary jazz / Fusion (guitar)
◆jazz度数・・・★★★☆☆ (3/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
昨年12月22日に発売されたリー・リトナーのDVD『OVERTIME』を繰り返し観ている。実際は「観てる」って言うより「聴いている」の方が正解かな。PCでメール打つ時も、ここのブログ書く時もバックで流し続けてる。
VideoArtsさん、本当にありがとう・・・。フュージョンみたいな音楽が売れない時代に、こんな凄いメンツでたっぷり2枚組。それも素晴らしい画質と音質で。嬉しくて、まぢ涙出そうデス・・・。
"BIRDLAND" 「酉」の住まうところ ~ マンハッタン・トランスファー [my favorite songs]
連想ゲームじゃないけれど、引き続き「酉」がらみで「BIRD」に因んだ曲を聴いています。
jazzの世界ででバードと言えば、ビ・バップの天才サックス・プレーヤー、チャーリー・パーカーのニックネームのコトです。なんでも初めてNYへ出て来た頃の彼は全くの泣かず飛ばすで、チキンを冠する名前のレストランで皿洗いの仕事をしていたそう。食うに困った彼がその職場の賄いのチキンを、信じられないくらい沢山一人で平らげてしまったこと。そして仕事の合間に職場の裏庭でいつもサックスの練習をしていたことから、「庭の鳥=ヤード・バード」と呼ばれるようになったんだそうな。その彼のあだ名に因んでつけられたjazz clubの名前が、マンハッタンの名門クラブ「BIRDLAND」のその名の由来です。
でも僕が「BIRDLAND」の名前を知ったのは、バードからでなく、この人たちの歌声から
FLIGHT OF THE SNOWBIRDS [音楽雑記帳(コラムなど)]
2005年になりました。
今年は改めて目標を作って、少しでもそこへ近づけるように努力し続けたいです。
今までと同じ事をしていたら、いつまでも昨日のままだもんね。
自分が動かなければ退屈したままだけど、動けば動くほど新しいことと出会えると信じて、ね。
さて、酉年ですから、このblogも「鶏」に因んだ曲で始めたい・・・って思ったりしたのですが、僕が好きなジャンルにはあんまり見つかりやすいテーマではございませんので(苦笑)、「鳥」でひとつ。
AORの教祖?のような、David Fosterの1986年のアルバムから“FLIGHT OF THE SNOWBIRDS”を。
彼のこの壮大なスケールの1曲で、まさに水面を蹴って飛びたつように本年をスタートしたいと思います。
年末、要らない物を処分しようと片付けをしていたら、この曲をライブで観たDavid Foster & Lee Ritenour ライブ・クアーズ・ライブ(1987/5/5 : 昭和女子大人見記念講堂)のコンサート・パンフレットが出て来ました。
生まれて初めてホールの最前列で観た、思い出に鮮明に残る素晴らしいコンサート。そして念願だった、初めての「動く」リー・リトナー。それも、彼と同じように大好きだったデビッド・フォスターと一緒だなんて、ほんとに気絶しそうに嬉しかった。
ナマで聴く“MORNIN''”のボーカル・アレンジのなんとカッコ良かったことだろう。フィル・ペリーが最後に言った「またネ!」の発音があんまりにも日本人みたいに上手で可笑しくて、終演後の舞台ではネーサン・イーストを呼び止めて握手もして貰った。
あれからもう18年が経つんだよ。
残念ながら、僕はあんまり進歩してないよなぁ・・・。
これが“The Best of Me”だよ、って自分に言い切れるように頑張らなきゃね。いろんなこと。
タグ:AOR