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ディー・ディー・ブリッジウォーター / "RED EARTH" [jazz / Female Vocal]

Red Earth

Artist : Dee Dee Bridgewater
Title : "RED EARTH"
Release : 2007
Style : jazz / world (female Vocal)
jazzっぽさ・・・★★★☆☆ (3/5p)
お気に入り度数・・・ ※最高は5つ


 現在はパリを拠点として精力的な活動を続けるベテラン・ジャズ・シンガー、ディー・ディー・ブリッジウォーターの新作は彼女の血脈のルーツであるアフリカを強く押し出した意欲作。実際にレコーディングはマリへ渡って現地のミュージシャンを起用して行われ、強烈なうねりを持つネイティヴなアフロ・グルーヴとパリ仕込みで洗練されたディー・ディーのジャズ・パフォーマンスとの高レベルでの融合が試みられている。




 サウンド的に民族音楽的要素が強いのでジャズ度は控えめの★3としてあるが、多彩なパーカッション、スピード感溢れるスチール弦ギターのエスニックな響き、畏るべき高速ユニゾン(まるでリー・リトナーのアフリカ指向作『SMOKE'N MILLORS』への本家からの返答のよう!)のそれに乗るディー・ディーの自由奔放なヴォーカル・パフォーマンスは見事の一言!。①"Afro Blue"のイントロのネイティヴな趣のなんと素晴らしいことよ!!。

 それでも、いくら歌が良くても言語がアフリカの言葉ではなぁ・・・と云う向きもご安心を。歌詞に現地語をその場で通訳するかの様にディー・ディー自身が英詞を付けて歌ってくれているのだ。この点はリスナーにとっては結構なポイントのハズ。このお陰で、輸入盤を買ってしまった僕でさえ作品に馴染めたのは間違いのないところですから(^^;。

 このアルバムは決して万人向きではないかもしれない。しかし、一度取り憑かれるとどうにも離れがたい「赤い大地」の官能的なサウンドの魅力で満ち溢れている。ディー・ディーと云うパリのエスプリの利いたフィルターで芳醇に抽出された、極上のアフリカン・ジャズを是非一度ご賞味あれ。

※尚、Amazonでは現在取り扱いがない様だが、輸入盤にはマリでのレコーディング風景などが収録のDVDが添付された特別ヴァージョンが在るのでご参考までに。




レッド・アース レッド・アース
ディー・ディー・ブリッジウォーター (2007/04/18)
ユニバーサルクラシック

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01. Afro Blue
02. Bad Spirits (Bani)
03. Dee Dee
04. Mama Don't Ever Go Away (Mama Dien Sara Ye)
05. Footprints
06. Children Go 'Round
07. The Griots (Sakodougou)
08. Oh My Love (Diarabi)
09. Four Women
10. No More (Bambo)
11. Red Earth (Massani Cisse)
12. Meanwhile
13. Compared To What


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