テーム・マットソン / "TEEM MATTSSON" [Jazz / instrumental]
Artist : Teemu Mattsson
Title : "TEEMU MATTSSON"
Release : 2006
Style : jazz (trumpet)
◆jazz度数・・・★★★★★ (5/5p)
◆お気に入り度数・・・ ※最高は5つ
◆Situation・・・にやのBGM
◆抜粋ポイント
- スタンダードなし。ほとんどが自作、またはレコーディング・メンバーとの共作曲をプレイ
- メロディ重視型ではあるが、決して緩いムード派ではない。要所ではしっかりインプロヴァイズ
北欧から純度の高いjazz物をご紹介。
本作の主人公、テーム・マットソンはフィンランド出身のトランペッター。北欧のミュージシャンはクラッシックの素養がしっかり積まれていることが多いが、彼もご多聞に洩れずそのクチ。今や本家アメリカ以上にジャズの盛んな北欧圏で屈指のレベルを誇り、フィンランド最高と云われるUOMジャズ・オーケストラの第1トランペット奏者たるマットソンの奏でる端正なその音色はティル・ブレナーの強力なライバル出現を強く思わせる。
このアルバムでは、レコーディングにも参加しているサックスのアリ・ヨケライネン単独からなる⑩とプロデューサーのV-M・マットソンの④を除き、残りの楽曲全てがマットソン自らのペン(共作含む)。愁いを帯びたその旋律は美しく、如何にも日本人が好感しそうな曲調のナンバーが並べられている。そのメロディ感覚は確かにかつてのトランペットの大スター、ハーブ・アルパートやチャック・マンジョーネのそれと近く、親しみやすい。
参加メンバーは普段からレギュラーとしてマットソンと活動を共にするフィンランドの若手から中堅クラス。日本で広く知られた名前の馴染みのメンバー達とは決して言い難いが、それぞれが高レベルで手堅い演奏。ちなみにキーボード担当のミカエル・ヤコブソンは日本でも人気のジャズ・ユニット、Five Corners Quintetのメンバーだ。
ジャズ度に5ツ星をつけているけど、決して硬直したカビくさいものではないのでご安心を。途中ローズの音色が揺れるCTI的な匂いもするナンバーやヴォイスをフィーチャーしたパット・メセニー・グループ的なサウンドなどもあり、現代北欧ジャズの空気はきちんと感じさせてくれる。決して派手ではないが聴き込むほどに好感が増すお薦めの1枚!。
Teemu Mattsson (2006/05/28) テーム・マットソン 商品詳細を見る |
01. Enne : Mattsson & Eronen
02. Northern Tribe : Mattsson
03. Standing Alone : Mattsson
04. Endless Way : V-M Mattsson
05. Restless : Mattsson
06. Waking Up : Jakobsson,Mattsson,Eronen,Herrala
07. Pulse : Mattsson
08. Sweet Life : Mattsson
09. Both Sides : Mattsson
10. Lost Forever : Jokelainen
11. Standing Alone - alt mix (※Bonus track for Japan )
produced by Vesa-Matti Mattson
Teemu Mattsson : trumpet & flugelhorn
Mikael Jakobsson : keybords
Ville Herrala : bass
Teemu Eronen : drums
Ari Jokelainen : saxopones
Teemu Viinikainen : guitar
Mongo Aaltonen : percussion
Teemu Seppala : voice
◆文中に登場した関連アルバム
チェイシン・ザ・ジャズ・ゴーン・バイ (2005/08/24) ファイブ・コーナーズ・クインテット 商品詳細を見る |
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