SSブログ

ブレッド&バター / "LATE LATE SUMMER" [和ネタ(J-AOR)]

Late Late Summer.jpg
Artist : Bread and Butter
Title : "LATE LATE SUMMER"
Release : 1979
Style : J-AOR / Vocal
jazz度数・・・☆☆☆☆☆ (0/5p)[わーい(嬉しい顔)]
お気に入り度数・・・ ※最高は5つ

 長く廃盤のままとなっていたブレッド&バターの70~80年代の旧譜が、この9月21日にコロムビア、ソニーから計7作品、いずれも最新技術によるリマスタリングが施され一気に再発された。加えてソニーからはもう1作品、ブレバタ兄・幸矢氏夫人であるMANNAのEPIC時代の全音源を収めた2枚組『エピック・イヤーズ』も同時に発売され、今回のブレバタ・ファミリー関連リイシュー作品を全て購入すると約2万円弱となる。ファンは・・・と言うより僕は、嬉しい悲鳴をあげさせられている。お金、間に合いませんってば~(苦笑)。

◇ブレッド&バター 公式 web site : http://bread-n-butter.net/html2/index.html




 いや、2万円弱なんだからここはひとつ、ササッと全てオトナ買いで・・・とも思ってはみたんだけど、今月はブレバタ買ったらこれで打ち止めで、それ以外のCDは一切無しよって割り切るのも、雑食性でいつもいろいろと節操なく聴き散らかしている僕としては、ちょっとばかり淋しい・・・(苦笑)。

 で、結局当月は、コロムビア時代の2枚目で、“ピンク・シャドゥ”のオリジナル・バージョン収録の『BARBECUE』(1974)と、エピック3部作の内からこの『LATE LATE SUMMER』『MONDAY MORNING』(1980)の3枚を取り敢えず入手して、あとは追々と言うコトで・・・。
 しかしこの「後で」も、ちょっと忘れてのんびりしてると、リイシュー作品に関してはあっという間に生産終了になっちゃうんだよね。廃盤期間がず~っと長くて待ちに待った再発だったんだから、後悔しないようにしっかり確保せねば~(汗)。




 僕はブレバタに関してはつまみ食いレベルのファンなので詳しくもなんとも無いし、偉そうなコトもなにひとつ言えないのだけれど、この『LATE LATE SUMMER』は中学生の頃、大好きなアルバムだった。と言っても、LPを持っていたわけじゃなくて、収録曲のほとんど全てをFMの特集番組からエアチェックしてカセット・テープで聴いていたに過ぎなかったんだけど(笑)。
 あの頃、ユーミンがグレタ・ガルボをもじったペン・ネームの呉田軽穂名義で詞を書いた①“あの頃のまま”の、甘酸っぱいモラトリアム感が、これから高校、大学、社会へと進んでいくだろう自分の未来、青春の行方と重なって見えて、色んなこと思ったっけ・・・。

 人生のひとふしまだ 卒業したくないぼくと
 たあいない夢なんかとっくに切り捨てたきみ

 For my self For my self
 幸せの形に こだわらずに
 人は自分を 生きてゆくのだから

 For your self For your self
 そらさないでおくれ その瞳を
 人は自分を 生きていくのだから

 思春期のやるせなさや将来に対する漠然とした不安を感じている頃だからこそ、余計この詞は響いたのかなぁ~。でも、相変わらず何かを卒業出来ないでいる自分も未だに居るわけで、改めて自分が「あの頃のまま」だって気付かされて自己嫌悪に陥ったりして・・・(苦笑)。

 それにしても久々に聴く“忘れ得ぬ貴女”“渚に行こう”等の何と瑞々しいことか。当時は当然J-AORだアダルト・コンテンポラリだなんて呼称は無くて、ブレバタはニューミュージックの範疇に入れられていたワケだけど、やっぱりどこかちょっと毛色の違った音楽性を持っていたんだなぁ。二人の声が持つ、独特の少年っぽい甘酸っぱさを残す響きがそう思わせるのかな?。

 特にちょっぴりハスキーな二弓氏のリード・ヴォーカルによる⑧“SUMMER BLUE”の、センチメンタルでメロウなムードは80年頃のAOR全盛期の空気そのもの。ああ、同じ言葉を何度も使いたくなるよ。ブレバタは甘酸っぱい!。この一言に尽きてしまうんだな、僕にとって。




 そう言えば、ソニーから再発された3作にはブレバタのふたりと当時のプロデューサー・有賀恒夫氏の対談が載せられている。これを読んで、高橋ユキヒロ作の④のドラミングがスティーヴ・ガッドを意識したものだったと初めて知った。僕はタイコの手癖足癖を細かく分析出来ないので、こう書いてあってやっと、成る程な~と思ったのだが、それを言うならギターだってモロにエリック・ゲイルだし、サウンドのムードはSTUFFそのものだよね(笑)。中学~高校生の頃、エリックみたいなタイプの「泣きのギター」が渋過ぎてあんまり好きじゃなかった僕は、この曲のギターがそれっぽかったのには当時から気付いていて、だから、この曲も決してお気に入りとは言えるものじゃなかったんだ。でも今聴くと、何故かこれがとっても気持が好いんだよな~。

 自分の趣味嗜好の移ろいに、なが~い長い時間の経過を改めて思う。
 それだけ歳取ったんだよね、僕も・・・(苦笑)。


01.あの頃のまま
02.たばこロード 20
03.別れのあとの憩い
04.THE LAST LETTER
05.渚に行こう
06.ゆううつ
07.忘れ得ぬ貴女
08.SUMMER BLUE
09.青い地平線 - Blue Horizen
10.JULIANNE

■Bread & Butter / 岩沢幸矢, 岩沢二弓 (vocal)
細野晴臣 (bass,key,marimba & rhythm arrangements), 佐藤準 (key, rhythm arrangement on #10, & strings arrangements), 松任谷正隆 (strings & horn arrangements), 坂本龍一 (key), 小原礼 (bass), 林立夫 (drums), 高橋幸宏 (drums), 鈴木茂 (e-guitar), 松原正樹 (e-guitar), 椎名和夫 (e-guitar), 浜口茂外也 (percussion), ジェイク・コンセプシオン (alto sax), 数原普 (trumpet & flugelhorn) and more...

録音:1978年11月~1979年4月



レイト・レイト・サマー

レイト・レイト・サマー

  • アーティスト: ブレッド&バター
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。