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Eliane Elias Live@Blue Note Tokyo [ライブ・リポート]

Eliane Live2005.jpg

 2005年2月16日Blue Note Tokyoにて、ピアニスト&ボーカリストのイリアーヌ・イライアスを観て来ました。東京公演ラストのセカンドステージ。ここ数年一番観てみたかった女性アーティストのひとりだったので、本当に待ち遠しく、ワクワクしながら出掛けて行きました。

 えっ、そんなにも観たかった理由は何故かって?。

 もちろん綺麗なヒトだから(^^ゞ。

Eliane Elias's official web site : http://www.elianeelias.com/




 僕は彼女の作品は1枚も欠かさず聴いている!などという程の熱の入ったファンではないのですが、ぽつりぽつりと買い足していったCDが手許に8枚。最初に買った『PLAYS JOBIM』の発売からは既に16年が経過しているので、なんだかんだともう旧いお付き合いです。彼女の囁くような歌声と海を渡る潮風の様な爽やかなサウンドに、さりげなく魅了され続けているんですよね。

 一般に広くその名が知られているとは言い難いイリアーヌですが、98年の『SINGS JOBIN』(邦題・海風とジョビンの午後)に日本盤ボーナストラックとして収録されていた“The Continental”がサントリーウイスキー・ホワイトのCMソングとして流されていたので、耳にされれば、ああ、あの歌声の人ね、と思い出される方も少なくないのでは?。黄昏のマンハッタンを背景にベンチに座りギターを爪弾き歌う女性と、寄り添いサックスを吹く男(実際のプレイは元義弟・マイケル・ブレッカー)の人形アニメーションが印象的で、お洒落なムード。なかなか一般的にも評判の良かったCMだったと記憶しています。

The Continental_small.jpg

<上の画像がそのCMで使われていた人形アニメーションの一コマ。元画像はCD帯に載せられた小さな写真からですので、あまり綺麗な画像とは云えませんがあしからず。>

 イリアーヌはブラジルはサンパウロの生まれ。17歳からブラジルの音楽界でプロ活動を始めて、公演で訪れたパリでベーシストのエディ・ゴメスに出会います。彼女の美貌とその才能を認めたゴメスにニューヨーク行きを勧められ、1981年に進出。弱冠20歳にしてゴメスがレギュラーであった超玄人集団のフュージョン・バンド、ステップス・アヘッドのピアニスト・キーボードプレーヤーとして迎え入れられるのです。彼女の昔のインダビュー曰く、「音楽的なコトよりも、きっと私が若くて可愛い女の子だったからだと思う」だって(笑)。

 そしてこの加入によりトランペッターのランディ・ブレッカーと出会い、結婚。すぐに女の子を授かって一旦子育ての為に休業。この間にクラシックをみっちり勉強し直したんだとか。後にランディとは別れてしまいますが、以降もずっと、マイケル・ブレッカー(ts)はじめ、ピーター・アースキン(dr)、マーク・ジョンソン(b)などニューヨーク最強の猛者どもを、美しき女王様よろしくひざまずかせて来たのです。

 そうそう、ブロンドをなびかせ時に激しく鍵盤を打つイリアーヌをかつて「美しき雌ライオン」と評した音楽ライターもいたんですよね~。ぴったりかも(笑)。

Eliane Elias

 まだ彼女の日本ツアーは続くので、ちょっとネタばらし的になってしまいますが、今回はjazzというよりは主としてボサノヴァ・ミュージシャンとしてのイリアーヌでした。ジョビンのナンバーを数多くレコーディングしている彼女ですから、それはごくごく自然なことなのですが、僕は彼女のオリジナルやjazzのスタンダードを歌うイリアーヌに好きな曲が幾つもあるので、そちらの比重ももう少し欲しかった。とてもいいライブだったとは思うのですが、彼女の才能の半分しか見せて貰えずに終わってしまったかのようで、少々消化不良気味です。

 僕が一番によく聴いた彼女のアルバムは、1991年の『A LONG STORY』という、まだNYフュージョン的味付けのアルバムなので、そんな世界はもちろん今回は望むべくもないのですが、せめて最近の最高のお気に入り、『everything i love』からスタンダードを1、2曲聴かせて欲しかったなぁ~。

 彼女が耳元で囁くように歌う“I Fall In Love Too Easily”を目の前で聴かせて貰えたなら嬉しかったのに・・・。はああぁ~・・・。そう考えただけで、思わず溜息出てしまいます(笑)。10年前ならほんとに瞳孔がハートだったかもな~。バレンタインをまたいでの公演だったから、当日の会場のイメージにも丁度良かったのにね。

 しかしまあ、ハイヒール脱いで裸足(ストッキングははいてますが)でピアノ弾いてる彼女はやっぱり笑顔がとても素敵な美しい女性でした。右足だけにしたゴールドのアンクレットもかっこよかったな。多少お歳は召しましたが(ごめんね^^ゞ)可愛い人です。


★ ★


 以下蛇足。
 ちなみに、イリアーヌのお陰で大好きになったこの曲“I Fall In Love Too Easily”を、横浜みなとみらいのお洒落なホテル、パン・パシフィック横浜のBAR“Jacks”で、顔見知り(都内某BARでのカウンター仲間)のボーカリスト斉田佳子:さいたよしこちゃんにリクエストして、ピアノの弾き語りで歌って貰ったコトがあるのです。彼女もしっとりした歌声でいい感じに演奏してくれました。で、とっても良かったんですが、歌い終わって歌本めくりながら一言。「いや~、この曲に付けられてる邦題、知ってますか~?。『惚れっぽいの』ですって、大橋巨泉っぽいですね~」

 ムードぶちこわしや・・・(苦笑)。





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